今年の1月、乳がん検診で左胸に小さなしこりが見つかりました。
精密検査の結果が出るまでパソコンやスマホと少し距離を置いて過ごしていたら、ブログの更新もすっかり久しぶりになってしまいました。
少し長めの記事になりますが、今日は乳がん検診のことを書いていきます。
乳がん検診で要精密検査に/女性1位の罹患数に怯える
40歳目前の乳がん検診
乳がん検診を受けたきっかけは健康診断でした。
申し込むときに女性検診(乳がん・子宮がん検診)が追加オプションであったので、「もうすぐ40歳だし念の為まとめて検査してしまおう」と軽い気持ちで申し込みました。
自覚症状はなし
これまでに身体の調子が悪いとか、胸にしこりや痛みがあるといった自覚症状はありませんでした。
強いていえば激しい運動やジョギングをしたときに胸が揺れると痛かったり、月経周期によって胸のハリを感じることがある程度で、女性ならば特に珍しくない普通のことかと思います。
家族や家系的には若くして癌が見つかった人や乳がんになった人はいません。
出産・授乳経験なしは高リスク?
乳がん検診は40歳以上の女性は2年に1度が推奨されていますが、出産や授乳経験がない場合は少しリスクが高くなるとも聞くので、30歳以降は機会をみて女性検診を受診していました。
ここ数年は引越しのバタバタを理由に足が遠のいていて、最後に検診を受けたのは約3年半前。
前回はマンモグラフィーと超音波検査のどちらも異常なしでしたが、検査の期間が少し空いたことが気になっていました。
超音波(エコー)検査で黒い影
今年の健康診断は病院ではなく大きなイベント会場のような場所で、集団で受けるタイプの出張健診を受けました。
乳がん検診も同じ会場で超音波(エコー)検査とマンモグラフィーの2つを受けて、マンモは胸を機械に挟むのが少し痛かっただけで検査結果に問題はなく、異常が見つかったのは超音波(エコー)検査でした。
同じところを何度も確認
乳がん検診の超音波検査では洋服を上半身だけ脱いで仰向けに寝て、乳房に超音波を当てて身体の内部をチェックしていきます。
検査の最中に何度も左胸の同じ場所をチェックされたので、私は思わず「なにかありましたか?」と聞いてしまいました。
その際、
「気になる部分があるけれど良性か悪性かは分からないので、病院で精密検査を受けたほうがいいかも」
「乳がんの検査は婦人科ではなく乳腺外科へ行ってくださいね」
「恐らく精密検査の案内が後日届くと思います。まずは今日の結果が届いてから大きな病院へ~」
と言われました。
不安を感じながらも「先ずは検査結果が届くのを待とう」「もしかしたら何でもないかも知れないし・・」と、取りあえず検診の結果を待つことに。
届いた結果は、要精密検査
検診の結果が届いたのはそれから約2週間後。
健康診断の他の項目はA判定が並ぶなか、乳がん検診の項目だけは予告通りのD判定で「要精密検査」と書かれていました。
検査の最中にも精密検査のことを言われたので覚悟はしていたのですが、改めて結果を見るとやっぱり少し怖くなりました。
精密検査の予約
転勤族で慣れない土地に暮らしているので、普段から病院探しには悩みが多いです。
乳がん検診の最中に乳腺外科を探しておくよう言われたこともあって、検診の結果が届くまでに病院の候補は1~2か所に絞りました。
郵送で結果が届いたその日は不安もあったけれど「とにかく調べないことには分からないから」と、直ぐに病院へ電話をして精密検査の予約をしました。
パートはある程度休みを融通してもらえるので、病院には「曜日や時間はお任せするので早めに精密検査の予約をしたい」と相談して、検査日は3週間先に決定。
はじめは「2か月近く待つかもしれません」とも言われたので、大きな病院の乳腺外科は予約が混み合っているようでした。
もしも気になる症状があるような場合には、少しでも早めに予約を取ることをおすすめします。
分からないことの不安と恐怖
乳がん検診の結果が分かるまでは、 仕事や家事で忙しくしていると忘れることもあったけれど、ふとしたときに思い出しては「私、乳がんなのかも知れない」とドキドキ過ごしていました。
普段から通っているスポーツジムに行っては「健康に楽しく運動ができるのは実はとても素晴らしいことなのね」と感激してみたり、「もしも治療の必要が出てきたらジョギングも暫くはお休みなのかな」と1人しんみりしたりも。
転勤族の通院・治療
乳がんは早期発見なら生存率も高く治療の身体への負担も減らせるようですが、病気とは長く付き合わなければいけない可能性もあるので、その場合の家族や暮らしへの負担が心配になりました。
もし病気が見つかったらどうしよう?自分はどうしたいかな?と悩み、夫と色々話し合いもしました。
がん保険の安心感
精密検査の結果が分かるまでには、自分が加入している保険の内容も改めて確認しました。
シンプルな医療保険とがん保険に加入しているので、もし病気が見つかっても取りあえずの治療費はがん保険で対応できるかな。
「医療保険やがん保険は必要ない」と考える人も多いそうですが、今回のことで家庭の貯蓄とは別に病気の治療費を用意できる「がん保険」の安心感を改めて感じました。
病院探しで参考にしたもの
乳がん検診の精密検査の病院選びには「国立がん研究センター がん情報サービス」の一般の方向けサイトにあった、国が指定したがん診療連携拠点病院リストを参考にしました。
がん情報サービス
HOME:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
都道府県別の病院情報だけでなく、病気の解説、治療中の暮らしのこと、お金のこと、相談できる施設、がんの予防についても書かれていて、とても勉強になります。
女性の罹患数1位は乳がん
「国立がん研究センターがん情報サービス」では、厚生労働省が今年の1月に発表した「全国がん罹患数2016年速報」も紹介されていました。
それによると上皮内がんを除いた全部位の罹患数(2016年)は全国で99万5132人(男性56万6575人、女性42万8499人、不明58人)もいるそうです。
部位別の患者数
男性 | 女性 | 総数 |
---|---|---|
1位 胃(92,691) | 1位 乳房(94,848) | 1位 大腸(158,127) |
2位 前立腺(89,717) | 2位 大腸(68,476) | 2位 胃(134,650) |
3位 大腸(89,641) | 3位 胃(41,959) | 3位 肺(125,454) |
4位 肺(83,790) | 4位 肺(41,634) | 4位 乳房(95,525) |
5位 肝(28,480) | 5位 子宮(28,076) | 5位 前立腺(89,717) |
表は厚生労働省「全国がん登録の概要(2016年)」を参考にしました。
男性では胃、前立腺、大腸、肺、肝の順に罹患が多くて、女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順に罹患が多いそう。
女性1位の乳がんは数字では多くないものの男性が罹ることもあるので、性別問わず身体に異変がないか気にかける必要があるようです。
地域や性別・年齢ごとの罹患数も公開されているので、興味のある方はこちらからどうぞ。
公表されている数字を見ていると、改めて乳がんだけでなく「がん」に罹る人がこんなに多いのかと驚いて少し怖くもなりました。
精密検査の結果を先に書くと、今回見つかったしこりは直ぐに手術が必要なものではなく暫らく経過観察をすることになりました。
精密検査当日のことや検査結果は長くなるのでまた次に書いていきます。