今年は家計を見直して定年までの貯金目標を立てることと、放っていた確定拠出年金の見直しが課題です。
前回は「ねんきん定期便」から定年後の年金支給額を計算しました、今回は定年までの目標貯金額を計算してみました。
記事を上手くまとめられなくて長くなってしまったので、お金に興味がある方だけどうぞ。
何のための節約なの?どれくらい貯金があればいい?分からないから考えてみた
何のために節約しているのかな
私たち夫婦には子供がいないので教育費を貯める必要はありません。
定年まで転勤が続くこともあって、マイホームも不要です。
自由が多い代わりに定住できない不便さや、老後に頼れる人がいない状況になるのかな?と思っています。
今の節約はどこに繋がっているのか・定年までにどれくらいの備えがあれば安心なのかが、ずっと気になっていました。
最近よく「定年までに3000万円用意しよう」と聞くけれど、「どうして3000万円?何にお金が掛かるの?」とも気になっていました。
定年までにいくら貯めたらいいの?
一般的な定年後の生活では毎月約60,000円赤字になることが前回分かりました。 1年間では72万円、65歳~90歳の25年間で1800万円が不足します。
定年までに最低限1800万円を、その他にも住宅の修繕費・子や孫関連の支出と合わせると「3000万円貯めよう」となるようです。
100歳まで金持ち老後
2月は「日経おとなのOFF3月号」を購入して読んでいました。
100歳まで金持ちである必要は感じないけれど(今も金持ちではないし・・)、普通に暮らせる分のお金は確保したいです。
会社員が受け取れる公的年金の概算式や、「単身者のおひとりさま老後対策」も書かれていて勉強になりました。
記事を読んだ限りでは、年収の多い人ほど年金支給額とのギャップが大きくなってしまい、生活レベルを落とすのが大変なのかな?という印象でした。
ポイントは2点
雑誌では
- 65歳時点で2000万円(少なくとも1500万円)を備えておくこと
- 60歳以降のキャッシュフロー表を作ること
の2点を、おすすめしていました。
2000万円の備えは「一般的な数字」として書かれていた感じで、どの程度の老後の備えが必要なのかは、家庭ごとに60歳以降のキャッシュフロー表を作ることで判ってくるそう。
私も試しに作ってみることにしました。
キャッシュフロー表で必要な数字
年金支給額
定年後の生活費
定年後に増えそうな支出 (年間+84万円)
住居費
(+3万円×12か月=36万円)
今は生活費に「家賃」が含まれていません。
子供のいない転勤族なので、定年までは社宅で暮らす予定です。
その先は状況に合わせて、地方都市で賃貸か中古マンションの一括購入、もしくはどちらかの実家に戻るかと思います。
キャッシュフロー表では中古マンションを購入したパターンで考えました。
購入資金:約2,000万円 管理費等:3万円/月
25年先の90歳での合計金額は2900万円です。
その他にも、持ち家の場合は税金や維持費が掛かってきそうですね。
そして賃貸の場合で考えると
家賃:月9万円
25年先の90歳での合計金額は2,700万円でした。
賃貸の場合には、税金や管理費は不要です。
地方であればもう少し家賃を下げることもできるのかな。
国保・税金
(+3万円×12か月=36万円)
今は給与天引きの国保や税金も、定年後には自分で支払いをする必要があります。
2人分だとどれくらいなのかな?と分からず月3万円くらいで考えてみました。
医療費
(+1万円×12か月=12万円)
今は歯科健診や風邪を引いたときに、年1~2回病院へ行く程度です。
歳を重ねると不調な部分が増えて、お薬を複数飲むイメージがあります。
医療費は月1万円で計算しました。
その他には、もしも定年までに生活レベルが上がっていれば、これ以上に支出も増えそうです。
けれど年収が大きく上がらない限り生活レベルが上がることはないし、収入が増えたときはそのまま個人年金や確定拠出年金に回しているので、今回は考えないことにします。
定年後に減りそうな支出 (年間-15万円)
自動車
(-15万円)
夫が仕事で必要なので、今は車を1台所持しています。
維持費は年間約30万円。
定年後にはマイカーは手放そうと話しているので、維持費が減ります。
けれど車を手放せば公共交通機関の利用が増えると思うので、減額は半分の15万円で計算します。
定年後の生活費を予想
今の年間生活費は毎月約18万円(年間216万円)です。
将来をイメージして出た定年後の生活費は毎月約24万円(年間288万円)でした。
この数字には、固定資産税や住まいの修繕費等は含まれていません。
少し前に読んだ雑誌「クロワッサン」の定年後の生活費モデルは28万5千円でした。
「日経大人のOFF」では、高齢夫婦世帯の平均的な生活費は約27万円でした
内訳は
- 食費 約6万円
- 通信費・交際費・娯楽・雑費 各3万円
今の私たちの暮らしからみても、削れる部分が多そうな「ゆとりある家計」と感じました。
定年後には自由な時間が増えるから、色々お出掛けしたり趣味にお金を使うのかも知れません。
65歳以降のキャッシュフロー表を作ってみた
キャッシュフロー表の公開はさすがに控えますが、上の数字を元にしてわが家の65歳以降のキャッシュフロー表を作ってみました。
年金の支給額が現制度と同じ場合と、受取り額が3割減った場合、さらに年金受取り額が「0円」だった場合の3パターンです。
現制度の場合
今の制度での支給額(約23万/月)で計算した場合は、わが家は定年までに2600万円の備えがあれば、夫90歳まで貯金が残る計算になりました。
2,000万は住宅資金なので老後資金は実質600万円、意外と数字が小さくて計算が違っているのかと不安になります。
今の手取りもそう多くなくて生活レベルも低いため、現役時代の給与と老後に受け取る年金額のギャップが少ないからでしょうか。
今の支給額が足りない訳ではなくて「将来の年金はあてにするな」と報道されているから不安なのかな。
3割減の場合
年金支給額が今の制度から3割減(約16万円)になった場合は、定年前に4700万円の備えがあれば、夫90歳まで貯金がもつ計算になりました。
年間では毎年93万円の赤字になるけれど、赤字になることが先に分かっていれば、生活費を抑える努力をするはずです。
年金の受取額が0円の場合
年金が全く支給されない「0円」の場合には、定年前に掛かる支出を丸々備えておく必要があります。
わが家の場合の支出合計額は9500万円でした。
定年までに9500万円の備えがあれば、夫90歳まで貯金がもつ計算になりました。
加給年金制度
老後は意外と怖くない?
定年後のキャッシュフロー表を作ってみると、どのパターンでも思っていたほどの酷い住宅費を除くと2500万円の備えが必要でした。
わが家の場合は夫の定年が65歳なので、60歳~年金開始までの「空白の5年間」の心配は少ないです。
もしこの先に年金支給開始年齢が繰り上がった場合にも、(上の計算には組み込んでいない)加入している個人年金と確定拠出型年金が頼りになればいいなと思います。
お金の問題が出そうなのは、
- 健康に不安が出た場合
- 単身化で年金支給額が減額した場合
の2点にあるようです。
自分の計算があっているかは謎ですが、キャッシュフロー表を作ってみたことで、早めに老後に備えることと健康に気を付けて暮らすことで、老後も必要以上に怖がることはないのかなと思いました。
この先は健康が1番の節約に
これまで色々書いてきましたが、実際に年金がどうなるかなんて分かりません。
自分たちのことだけでなく、親の介護の問題もあれば夫婦の健康に問題が出る可能性もあって、ちょっとしたことで簡単に支出は増えていきます。
不安を挙げればきりもなく、未来は予測不能です。
けれどキャッシュフロー表を作ってみて、「多少の備えはやっぱり必要」「健康な身体が1番の節約になる」ことが分かりました。
夫は40代になって身体の衰えを感じているようだし、私自身も30代後半に入って20代との違いを感じています。
この前ライブに行った後も翌日まで耳に違和感が残ったり、筋肉痛になったりと単純な運動不足?身体の衰え?も実感しました。
この先は「どれだけ元気に過ごせるか」で、暮らしも必要なお金のボリュームも大きく変わってきそうです。
定年までの貯金目標額
今回は老後のキャッシュフロー表を作ったことで、定年までの目標貯金額を考えました。
もしもの年金支給額0円に備えて、「目標は大きく1憶円!」と言いたいところですが、さすがに無理かな・・。
当分は3割減のキャッシュフロー表で出た「4,700万円」を、老後資金の貯金目標額としていこうと思います。
雑誌等でよく見かけた「定年までに3000万円貯めよう」という言葉とも、結構近い数字になりました。
お金のことは分からない部分や知らない制度も多いから、本当はプロに相談するほうがいいのかも知れません。
友達の中には「FPさんに相談したら凄く勉強になった!」と言う人もいるので、機会があれば相談に行きたいです。
目標貯金額に向けての年間・月間での目標、あと確定拠出年金についてはまた次に書いていきます。
追記.FP3級でお金の勉強
お金のことを考えるうちに「FP」に興味が出てきたので、FP3級試験を受験しました。
今回はやたら長い記事になってしまいました。
年金ってどうしてこんなにややこしいんだろう、よく分からないぶんも余計に不安を感じるように思います。
ブログ村やトラコミュのみなさんの記事が暮らしの参考になっています
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